
環境にも優しい生物くん蒸とは 【タキイ種苗】種子‐「いぶし菜」(チャガラシ)
「生物くん蒸」とは、土壌病害の防除方法の一つで、特定の植物を土壌に鋤き込むことで、その植物が含む成分が土壌中で化学反応を起こし、有害な生物を抑制する効果があります。
近年では、『いぶし菜』(チャガラシ)や『黄花のちから』(シロカラシ)などを利用した『生物くん蒸』という技術が注目されるようになりました。
生物くん蒸の流れ
1.土壌に鋤き込む:くん蒸作物を土壌に鋤き込みます。
2.グルコシノレートの加水分解:アブラナ科の辛味成分グルコシノレートが土壌中で加水分解されます。
3.イソチオシアネートの発生:加水分解によってイソチオシアネートと呼ばれるガスが発生します。
4.有害生物の抑制:イソチオシアネートガスが有害なセンチュウ、細菌、雑草を抑制します。
生物くん蒸のメリット
・化学農薬に頼らない:化学農薬を使用しないため、環境負荷が少ない。
・土壌の改良: 植物が土壌に分解されることで、土壌の構造や肥沃度が向上します。
・幅広い作物に適用可能: 様々な種類の作物に適用することができます。
緑肥用チャガラシ いぶし菜とは?
土壌くん蒸剤の代替に緑肥作物を!
辛味成分を含んでおり、それが有害センチュウや細菌、雑草の発生などを抑制することが分かってきました。
- 辛味成分が多く含まれ、土壌くん蒸効果が高い
- ホウレンソウ萎凋病の被害低減
- トマトのサツマイモネコブセンチュウの被害低減
- キタネグサレセンチュウの被害低減
- 初期生育が旺盛で、短期間で高収量が望める
- 草丈は、50~140センチメートル
植え付け方法
1.種子をまく時期
- 中間・暖地:2月~3月、10月中旬~下旬
- 冷涼地:5月~6月、8月中旬~9月中旬
2.種子量と肥料目安
- 種子量:1~1.5kg/10a
- 覆土:3~5cm
- チッソ5~10kg、リン酸5~10kg、カリウム5~10kg/10a
- 石灰を施して、土壌のpHを6~7にします
3.すき込み方法 チョッパーやハンマーモア、フレールモアなどの農機具を使用し、作物の細断と同時にすき込むことができます。作物が小さい場合や、柔らかい場合はロータリーでそのまますき込むことも可能です。
4.注意点 アブラナ科野菜の根こぶ病発生圃場では使用を控えてください。
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まとめ
「いぶし菜」(チャガラシ)を利用した「生物くん蒸」は、土壌病害の防除方法の一つで、環境にも優しい方法です。タキイ種苗の種子を上手に活用することで、環境にも優しい農業を始めませんか。
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