シラスウナギの育て方完全ガイド|導入から餌やり・水管理まで徹底解説 - 飼料・肥料販売店 富士

シラスウナギの育て方完全ガイド|導入から餌やり・水管理まで徹底解説

はじめに

シラスウナギの養殖は、安定供給に向けた取り組みとして注目を集めています。
しかし、シラスウナギは非常にデリケートな生き物であり、導入から育成まで適切な管理が欠かせません。

この記事では

    • シラスウナギの導入の流れ
    • 人工育成に関する最新の研究動向
    • 水温・水質の管理方法
    • 餌の与え方

まで、育成に必要な知識をわかりやすくまとめました。

これからシラスウナギの養殖に取り組む方にも、すでに育成を行っている方にも役立つ内容となっています。

シラスウナギ導入の流れ

シラスウナギとは?

体長5〜6cm・体重約0.2gのウナギの稚魚のことです。
現在は天然もののみが利用可能。養殖業者は100%天然シラスウナギに依存しています。

• 採取時期
 毎年12月~翌年4月にかけて河川や海岸で採取され、養殖池へ導入されます。

• 成長過程
 半年~1年半で200g~300gに成長し、食用として出荷されます。

人工シラスウナギ育成の研究

人工シラスウナギ育成の研究は、水産研究・教育機構や民間企業を中心に進められています。
天然シラスウナギ依存から脱却するためであり、将来的な資源枯渇に備える重要な取り組みだからです。

そして以下が人工育成が難しいとされる理由です。

複雑な生態

卵からふ化した後の成長プロセスや栄養摂取の方法など、解明されていない生態が多く、自然界の環境を人工的に再現するのが極めて困難です。

ふ化後の生存率

シラスウナギに変態するまでの生存率が非常に低く、大量生産の壁となっています。

シラスウナギ飼育 水温管理・水質管理

シラスウナギの飼育では、「水温管理」「水質管理」が生存率向上の鍵となります。

水温管理

シラスウナギは水温の変化に非常に敏感です。

・適正水温:25〜28℃(成長を促すためには28℃前後が最適とされています)

・ヒーターと水温計: 急激な水温変化は大きなストレスや病気の原因になります。サーモスタット付きヒーターと水温計を設置し、一定温度を保ってください。

 ※水温が10℃を下回ると摂食を停止し、8℃以下では冬眠状態に入るため、冬場は特に加温管理が不可欠です。

水質管理

水質の悪化はエラ病などの感染症を引き起こすため、徹底した管理が必要です。

水質基準:中性〜弱アルカリ性(pH 7.0〜8.5)が理想です。水道水を使用する場合は、カルキ(塩素)を完全に抜きます。

ろ過装置:食べ残しや排泄物によるアンモニアの蓄積を防ぐため、水槽サイズに適したろ過装置を使用します。

水換え:1〜2週間に1回程度のペースで水槽の1/3〜半分を目安に新しい水へ交換してください。

溶存酸素量:酸欠に弱いため、エアレーション(エアーポンプ)を使用して酸素を十分に供給してください。

シラスウナギ餌と与え方

シラスウナギ(ウナギの稚魚)の餌付けには、魚粉を主原料とした「初期配合飼料」を使用します。

プロ用配合飼料(人工飼料)

当店では、人工飼料として「ウナギシラス餌付け用」を販売しています。

  • 高品質な魚粉(ホワイトフィッシュミールなど)や魚油が主原料です。
  • 粉末状の飼料に対して、同量程度の水を加え、よく練ってから「餅状(ペースト状)」にして与えます。

飼料の購入はこちらからどうぞ

 ・シラス餌付け用を購入する

与え方

与える頻度とタイミング

 1日2回(朝・晩)が基本です。夜行性のため、特に夕方〜夜にかけての給餌が効果的です。

給餌の場所

 練り餌は水に溶けにくく、かつシラスウナギが食べやすいように、浅い容器に入れて水槽の底に沈めるか、ガラス面に少しずつ貼り付けて与えます。

まとめ

シラスウナギの育成には、正しい導入手順をおさえたうえで、水温・水質の細やかな管理と、適切な餌やりを継続することが重要です。また、人工育成の研究が進むことで、今後はより安定した養殖環境の実現も期待されています。

 

当店でご好評いただいている「ウナギハイステップ」を使った給餌の様子を、ペンマッキー様がYouTubeチャンネルで紹介されています。

動画はこちら → https://youtu.be/6OpPWyPC4RQ

LINE公式はこちらから
お友達追加をお願いします。
フォームからお問い合わせ
24時間受付中です。
お気軽にお問い合わせください。

飼料肥料販売店 富士の公式ネットショップです。養魚飼料を中心に家畜飼料・肥料・牧草種子・景観用種子・野菜種子ご準備しております。

こちらの記事も読まれています。

  • 長崎県のブリ完全養殖プロジェクトと高品質なハマチ・ブリのエサのご紹介長崎県のブリ完全養殖プロジェクトと高品質なハマチ・ブリのエサのご紹介 長崎県ではブリの完全養殖プロジェクトが進行中です。この記事では、プロジェクトの概要と完全養殖のメリット、そして高品質なブリを育てるためのエサについてご紹介します。 長崎県のブリ完全養殖プロジェクト 長崎県では、2026年度を目標に、ブリの完全養殖プロジェクトが進行中です。卵から成魚まで一貫して育てる技術を開発し、持続可能な養殖業の確立を目指しています。 完全養殖の取り組 […]
  • ギニアグラス・ローズグラス・バヒアグラス|放牧に使える暖地型牧草の特徴と播種量ギニアグラス・ローズグラス・バヒアグラス|放牧に使える暖地型牧草の特徴と播種量 牧草種子で始める“強い放牧”のつくり方 「牛の健康をもっと良くしたい」「繁殖率を上げたい」「飼料コストを抑えたい」 そんな悩みを解決できる方法が 放牧+牧草種子の活用 です。 放牧は、牛が自然に運動することで、健康維持・繁殖能力の向上・分娩事故の減少 につながり、牧場経営に大きなメリットをもたらします。 この記事では、放牧草地づくりに欠かせない […]
  • 自宅・屋外で簡単飼育 アユのエサ 【林兼産業】 を使用したアユ育成法自宅・屋外で簡単飼育 アユのエサ 【林兼産業】 を使用したアユ育成法 2026年、アユ・マス用飼料は、成長促進と飼料効率の改善を目的として、新たに体系が刷新されました。 https://fuji-feed.com/?p=4103&preview=true   アユの飼育に興味がある方へプロも愛用するアユ用飼料をご紹介します。アユの飼育に欠かせない栄養バランスと健康促進を目的とした、当店で販売する飼料は、アユの成長と健康を […]
  • ヒラメ養殖の飼料選び完全ガイド|沈下・浮上性の使い分けテクニック【成長段階別】ヒラメ養殖の飼料選び完全ガイド|沈下・浮上性の使い分けテクニック【成長段階別】 ヒラメの養殖は、日本の水産業において重要な位置を占めています。その成功には、適切な飼料選択と管理が欠かせません。本記事では、ヒラメの健康と成長を最大化するための沈下飼料と浮上飼料の特性と、効果的な使い分け方について解説します。 沈下飼料と浮上飼料の基本特性 沈下飼料の特徴 水底に沈むように設計されており、底生魚であるヒラメの習性に適しています。 水中での安定性が高 […]
  • 子牛の健やかな成長をサポート! 中部飼料 「ゴールドジャンプ」 「ゴールドパワー」子牛の健やかな成長をサポート! 中部飼料 「ゴールドジャンプ」 「ゴールドパワー」 子牛の成長を支えるためには、母乳の代わりとなる「代用乳」が欠かせません。 中部飼料の2種類の代用乳「ゴールドジャンプ」と「ゴールドパワー」は、子牛の栄養バランスを考えた高品質な代用乳です。 ここでは、「ゴールドジャンプ」と「ゴールドパワー」をご紹介します。 中部飼料の代用乳の特徴 中部飼料の代用乳は、子牛に必要な栄養素をバランスよく含み、溶けやすい商品です。 1.母 […]
PAGE TOP