自分でフグを調理するのは危険です。テトロドトキシンに注意が必要です。
山口県でのフグ中毒発生についての情報です。
事件の背景
山口県防府市の70代の男性が自宅でフグを調理した後、フグ毒による食中毒を起こしたと県が発表しました。この発生は、県内での今年初めてのフグ中毒事例となります。
男性は4月14日に自分で釣ったフグの身や肝臓を煮つけにして食べた後、4月15日に足の脱力や手のしびれを感じ、医療機関を受診。フグ中毒と診断され入院しました。原因物質はテトロドトキシンと推定されています。フグの肝臓や卵巣は有毒で、種類によっては身や精巣、皮も有毒となる場合があります。県では、フグの素人調理は非常に危険であるため、絶対に行わないようにとの呼びかけをしています。
テトロドトキシンとは
テトロドトキシンは、フグや一部の他の海洋生物に由来する非常に強力な神経毒です。この毒はフグの内臓や卵巣、一部の筋肉に含まれています。テトロドトキシンは非常に熱に強く、調理してもほとんど分解されません。人がテトロドトキシンを摂取すると、以下のような症状を引き起こします。
・麻痺:口や手足が動かなくなることがあります。
・呼吸困難:呼吸が浅くなったり、苦しく感じることがあります。
・嘔吐や吐き気:腹痛や吐き気が生じることがあります。
・意識障害:ふらつき、めまい、最悪の場合は意識喪失に至ることがあります。
フグを食べる際は、専門の料理人によって正確に調理されたものを選ぶことが非常に重要です。また、素人がフグを調理することは危険であり、絶対に避けるべきです。
養殖フグは毒を持たないのでしょうか。
実験により、フグを卵から人が管理し、与える餌だけで育てた場合、無毒のフグとなります。さらに、無毒の養殖フグにフグ毒を含む餌を与えると、毒を持つようになることが確認されています。要するに、フグは外部からフグ毒を取り込むことで毒を持つようになるのです。
フグの種類の中で養殖されるトラフグは、最も高級なフグです。【林兼産業】のフグのエサがトラフグ養殖に利用されています。
・沈下性 ホワイトシリーズ
・浮上性 ホワイトフロートシリーズ
まとめ
フグ料理は専門的な知識と技術が必要なため、安全な状態で提供される専門店での消費をおすすめします。安全な食材選びと調理法を守ることで、フグ料理を安心して楽しむことができます。