ギニアグラス・ローズグラス・バヒアグラス|放牧に使える暖地型牧草の特徴と播種量
牧草種子で始める“強い放牧”のつくり方
「牛の健康をもっと良くしたい」「繁殖率を上げたい」「飼料コストを抑えたい」 そんな悩みを解決できる方法が 放牧+牧草種子の活用 です。
放牧は、牛が自然に運動することで、健康維持・繁殖能力の向上・分娩事故の減少 につながり、牧場経営に大きなメリットをもたらします。
この記事では、放牧草地づくりに欠かせない 「暖地型イネ科牧草」3種類(ギニアグラス・ローズグラス・バヒアグラス) を、特徴・用途・播種量を紹介します。
放牧に牧草種子を使うメリット
- 栄養価の高い飼料の安定確保
- 草地の更新がしやすい
- コストを抑えながら持続可能な放牧が可能
- 目的に合わせて草種を選べる
暖地型イネ科牧草 3種類の特徴
ギニアグラス
排水の良い肥沃土壌向け。耐干性が強い夏の主力草。
沖縄では多年生、九州以北では一年生として利用
ネコブセンチュウ抑制効果あり(緑肥にも最適)
採草・線虫対策・硬盤破砕に活用
播種量目安(10a):普通種子1.5〜2kg / コート種子2〜3kg
ローズグラス
ほふく性で乾草利用に強く、扱いやすい牧草。
耐塩性が強く、幅広い土壌で生育
南西諸島では多年草、鹿児島以北では一年草
採草利用が中心
播種量目安(10a):約2kg
バヒアグラス
耐寒・耐霜・干ばつ・洪水に強い牧草。
永続性が高く、放牧に非常に強い
踏圧に強く、法面緑化・飛砂防止にも利用
播種量目安(10a):3〜4kg
播種を成功させる4つのポイント
1.雑草対策は播種適期前の4月中に! 発芽初期に雑草に負けると育ちません。
2.播種は5月下旬以降が最適 気温が安定してから播種することで発芽率が向上。
3.覆土は1cmの浅めに 種子が小さいため、深い覆土はNG。
4.播種後はしっかり鎮圧して乾燥対策 土と種子を密着させ、水分浸透を良くします。
※地域・気候により最適な方法は異なります。
導入事例
ギニアグラス
- 夏季の高牧養力放牧草地として利用
- イタリアンライグラス等との組み合わせが好評
- 線虫抑制を活かし、野菜畑の前後作にも導入
ローズグラス
- 単年生牧草との組み合わせで雑草侵入を抑制
- 暖地の夏作や南西諸島の永年草地として活用
バヒアグラス
- 放牧での踏圧に強く、永続性が高い
- 法面緑化・飛砂防止にも利用される万能草
まとめ
暖地型イネ科牧草は、暑さ・乾燥に強く、夏場の放牧で 牛の健康維持・繁殖率向上・グラスフェッド(肉生産)の質向上 に役立ちます。
放牧草地の改善を考えている農家さんは、ぜひ導入をご検討ください。


